ファンデーションとコンシーラー、名称は違いますがどちらも肌の色を整え、シミやしわ、毛穴などのトラブルをカバーして肌を美しく見せるアイテムです。
ファンデーションを塗って、コンシーラーで気になる部分をカバーするという方も多いかと思います。今回は、この2つのアイテムについて考えていきましょう。
目次
ファンデーションの色選び
年齢を重ねると、明るいファンデーションの色を選ぶ傾向があります。しかし、シワなどの溝は暗い部分になりますので、明るいファンデーションにするとシワやシミが目立ち逆効果になってしまいます。
トラブルを隠したい場合はファンデーションの色を少し暗めにすることをお勧めします。(多くのメーカーのファンデーションは一段トーンを暗くしてあまり分からないくらいの差しかありません)
色を少し暗めにしても、その後フェースパウダーを使うことで明るさを作っていくことができます。コンシーラーを使わなくても、トラブルを隠してくれる場合もあります。
ファンデーションの付け方
1. コントロールカラーはいる?いらない?
必要な場合はコントロールカラーを使います。
透明感のある質感のものが多く、ファンデーションが薄づきですむのでメイクの持ちが良くなります。くすみを消すという感覚で、顔の下方向にでる影に注目。
顔全体に仕込むのではなく、目元・口元・小鼻・ほうれい線などファンデーションでカバーすると崩れやすい部分に使います。(筆タイプのコンシーラーでも色味によって使えます。)
年齢を重ねると、特に口角に影が出来やすくなります。口角の下のラインをしっかり修正することで顔の印象がとても変わります。
2. どこからつける?
頬を基点に付けることをオススメします。
頬は顔の中で最も大きく皮膚も厚みがある箇所です。そして、トラブルが出やすい箇所でもあるので、ここを基点にすると仕上がりが良くなります。
ファンデーションの厚みは皮膚の厚みとして認識されます。もともと皮膚が薄い部分にはあまり付けないようにするのが鉄則です。
ファンデーションの厚みPOINT
- 頬…(やや厚くてもOK)
- 目元、口元…(薄めに。皮膚が薄く動きが多いところはヨレやすい、シワが目立ちます。)
- Tゾーン…(薄めに。皮脂量が多い、皮膚温が高いなどで崩れやすいです。)
- フェイスライン…(薄めに。写真を撮る日は特に注意!顔だけ浮きます。)
3. なにでつける?
付ける道具で仕上がりに違いがでてきたり、メリット・デメリットがあります。
スポンジ
- 仕上がり…余分な油分がつかないので自然な仕上がりになる。
- メリット…ムラにならない・早い・簡単・キレイ・均一。
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デメリット…ファンデーションの消費が早い・肌荒れ中や乾燥肌で色がのせにくい時もある、ツヤが消えてしまう場合もある。
手
- 仕上がり…カバー力が出て、なじみやすくツヤが出やすい。
- メリット…色の強弱や、厚みの感覚が直接指から伝わってくる。
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デメリット…手が汚れる・均一に塗るにはテクニックが必要。
ブラシ
ブラシは種類が豊富で、目指す仕上がりに応じて選んでいくのがベストです。コシの強弱や、毛量のボリューム、天然毛かナイロン毛か、などが選ぶポイントとなります。
- 仕上がり…スポンジや手では届かない細かい部分にも毛先が届き、スムーズに色をのせることができる。
- メリット…ムラにならない・早い・キレイ・均一・密着するので崩れにくい。
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デメリット…使用後にブラシについた汚れをティッシュオフするなどの手間がある。毛先が広がらないようにするなど長く愛用する為のお手入れが必要となる。
<私のオススメは…>
下地やコントロールカラー、ファンデーションなどのベースメイクは何でつけるかによって仕上がりが変わってきます。厚みを出さずに毛穴のカバーが素早く均一にできるブラシは本当に時短便利アイテム。私自身はツヤが出やすくお手入れのしやすい人口毛(しかもプチプラが多い!)のブラシと、ふんわり仕上がり粉含みの良い天然毛のブラシを使い分けています。
コンシーラーの使い方
コンシーラーが必要かどうかの判断は、コントロールカラーやファンデーションを使った後に見極めるのがオススメです。コンシーラーはカバーアイテムなので、ファンデーションよりも厚みがあり、崩れやすいという場合も多いです。部分用として、トラブルに応じた種類のコンシーラーを選ぶようにしましょう。
- テクスチャー 硬い⇔柔らかい
- カバー力 強い⇔弱い
一般的にはテクスチャーが固いものほどカバー力が強く、柔らかいものほどカバー力が弱いです。柔らかいものはハイライトとして使うこともできます。
コンシーラーの種類
スティック・ペンシル・パレット・クリーム・リキッド・筆タイプ
以上の6タイプが主流です。コンシーラーは同じスティックタイプであってもメーカーによってテクスチャーの差が大きいです。
リキッドやクリームタイプのファンデーションを使っている場合は、カバーしたいトラブルの濃さや個数、大きさに注目。ファンデーションの前につけるか後につけるかでも仕上がりが変わってきます。
コンシーラーは、他人のオススメがあてにならないアイテムでもあります。(その人によって隠したいトラブルのサイズ、色、部位が違うため) 実際に手に取り、試してみることがとても大切です。もちろん、いきつけのお店で美容スタッフさんにアドバイスを貰うのも一つの手ですよ。
コンシーラーを使う時は
- テクスチャーが固いものに関しては、油分が多いので少し温めてつけることで 肌なじみが良くなります。
- トラブルに応じて使い分けが必要。シミ?くすみ?影?
- パレットタイプは色の調整もできて便利。
- 作業は素早く!あまりぺたぺた触っていると剥がれてしまう場合もあります。
- コンシーラーを使うことでその部分に厚みが出てしまうことは避けられない。本当に必要かどうかをよく考えて使う。
私自身は、コンシーラーは筆タイプの物でハイライト的に使用しており、影を消す便利アイテム!という位置づけです。(なので毎日必ず使うというわけではありません。生理前のくすみが特に気になるときなど)
まとめ
個人差はありますが肌の乾燥を感じる年齢から、ファンデーションはパウダータイプからリキッドやクリーム、クッションファンデにシフトしていきます。保湿力や美容成分、トラブル整える為のカバー力を必要としつつも、メイク感をあまり感じさせない自然美を求める女性が多いなぁ…とママ友達と話していても感じる現状です。
おば見えしない為には厚塗り感から脱すること!1つのアイテムで肌を整える事にとらわれず、下地やコントロールカラーの薄い皮膜で肌を整え、作り上げていく。隠ししたいところはピンポイントにコンシーラーで!というのが大人の素肌に必要なメイクステップになってきますね。
【著者】鍋谷かおり
ケイポート美容スタッフ。中学生2人、小学生の姉弟を子育中のアラ45 。料理、ダイエットにすぐ手を出します。掃除は苦手(なので買うものは慎重派、物増やしません)出産、育児、復職を通して痛感した悩み、実践した美容情報を皆さまにお届けします!40代以降の筋肉や骨格の歪みに特化したメイクに興味津々です。シンプルかつコスパの良いお手入れをモットーに、心にゆとりが持てる美容を目指しています。